初めて一般道を走る前に、安全で広い場所で発進・停止・右左折・後退を練習してください。慣れている方も、毎回の点検を省略しないことが大切です。

このページの内容

安全運転10か条

  1. 出発前に車体とバッテリーを確認
  2. 最初は低速で発進
  3. 歩道を優先して走行
  4. 横断歩道では左右確認
  5. 車や自転車の死角に入らない
  6. 急な坂や段差を避ける
  7. 踏切はできるだけ避ける
  8. 雨・強風・凍結時は無理に乗らない
  9. 違和感があれば使用を中止
  10. 初めての道は事前に経路確認

出発前のチェック

  • バッテリー残量
    往復に十分な余裕があるか。
  • タイヤ
    摩耗、傷、ひび割れ、空気圧などに異常がないか。
  • ブレーキ
    取扱説明書に沿って停止操作に異常がないか。
  • ハンドル・操作レバー
    動きや設定に違和感がないか。
  • ミラー
    装備されている場合、後方を確認できる位置か。
  • ライト・反射材
    装備されている場合、汚れや破損、点灯不良がないか。
  • シート
    正しい位置に固定され、姿勢が安定するか。
  • 荷物
    積載条件を守り、操作を妨げない位置に収まっているか。

基本操作は安全な場所で練習

メーカーや車種によって操作方法や装備が異なります。最初に取扱説明書を確認し、分からない点は販売店やメーカーへ確認してください。

  1. 乗車前に車体と周囲を確認
    平らな場所で乗車し、人や障害物がないことを確かめます。
  2. 低速設定から発進
    進行方向を確認し、ゆっくり発進します。
  3. 急な操作を避ける
    急発進、急な方向転換、急停止につながる操作を避けます。
  4. 完全に停止してから乗り降り
    平らで安全な場所に停め、電源やシートの状態を確認します。

道路交通法では歩行者です

基準を満たす電動車いすを利用している人は歩行者として扱われます。歩道のある道路では歩道、歩道がない道路では原則として右側端を通行します。横断歩道を利用し、信号を守ってください。

特に注意したい場面

周囲から見えにくい場所や路面状況が変わる場所では速度を落とし、無理に進まず安全な経路へ迂回してください。

坂道

危険:急坂や下り坂では停止や方向転換が難しくなることがあります。

注意:車種の取扱説明書を確認し、不安な坂は避けます。

段差

危険:車輪が引っ掛かると、停止や転倒につながるおそれがあります。

注意:無理に乗り越えず、段差の少ない経路を選びます。

傾斜した路面

危険:斜面を横切ると車体が不安定になることがあります。

注意:傾斜を横切る走行を避け、平らな経路へ迂回します。

狭い道

危険:歩行者との接触や側溝への脱輪に注意が必要です。

注意:低速で進み、すれ違いが難しい場合は安全な場所で待ちます。

交差点

危険:車体が低く、右左折する車から見えにくい場合があります。

注意:手前で停止し、左右と後方から曲がる車を確認します。

踏切

危険:車輪が溝にはまる、途中で停止するなどの危険があります。

注意:できるだけ避け、不安がある場合は一人で通行しません。

混雑した場所

危険:急な飛び出しや進路変更へ対応しにくい場合があります。

注意:十分に速度を落とし、歩行者を優先します。

危険につながる禁止事項

二人乗りをしない

車体のバランスや制動に影響し、転倒や故障につながります。

走行中に電話をしない

通話や画面操作は安全な場所に停止してから行います。

車体から身を乗り出さない

落とし物を拾う場合も、停止して電源を切ってから行います。

飲酒後に利用しない

判断や操作を誤るおそれがあります。飲酒後は運転しません。

夜間・雨・悪天候

雨天時は路面が滑りやすくなり、視界や停止時の感覚にも影響します。電装品への水の影響を避けるため、深い水たまりや冠水した道路へは入らず、強い雨や風、積雪、凍結時は無理な外出を控えます。

夜間は周囲から見えやすくすることが重要です。装備されている場合はライトを使用し、明るい服装や反射材も活用してください。ライトなどの装備や使用方法は車種ごとに確認します。

道路交通法上の基準と安全利用については、警察庁「電動車いすの安全利用について」および各車両の取扱説明書をご確認ください。

安全な乗り降り

セニアカーを安全に利用するシニアのイラスト

平らで安全な場所に停止してから

電源が切れていることを確認し、シートが回転する車種では正しい位置で固定します。肘掛けを利用し、車体へ勢いよく体重を掛けないようにします。荷物は乗車後に安定した場所へ収納してください。

降車時も平らな場所を選び、道路側へ身体を出さないようにします。シートや肘掛けが正しく固定されない場合は使用を中止し、販売店へ点検を依頼します。

停止・駐車するとき

歩行者や車の通行を妨げない平らな場所へ停め、電源を切って鍵を抜きます。坂道、点字ブロック上、店舗の出入口、避難経路には停めません。短時間でも車体から離れる場合は、貴重品を残さず盗難対策を行います。

バッテリー・充電・保管

使用後にセニアカーを充電するイラスト

使用後の充電方法は車種やバッテリーによって異なるため、付属の充電器を使い、取扱説明書の手順に従います。雨や水がかかる場所、火気の近くなど、指定されていない環境で充電しないでください。

長期間使用しない場合も、保管方法や充電の間隔を取扱説明書で確認します。充電器やコード、端子に傷みや異常がある場合は使用せず、販売店やメーカーへ相談してください。

いつもと違うと感じたら

安全な場所に停止し、使用を続けないでください

  • 異音
  • 操作感の変化
  • 警告表示
  • 走行状態の異常
  • 電源が切れる
  • 煙や異常発熱

周囲の安全を確認して停止し、販売店、メーカー、修理店などへ相談してください。危険を伴うため、ご自身で分解や修理をしないでください。

事故が起きたときは安全確保を最優先に

まず周囲の安全を確認し、可能であれば危険の少ない場所へ移動します。けが人がいる、火災や交通上の危険があるなど緊急の場合は、状況に応じて119番や110番へ連絡してください。その後の連絡や手続きは、加入している保険や販売店の案内も確認します。

家族・介助者の見守りチェック

慣れによる油断や、視力・聴力・判断力の変化は本人が気づきにくいことがあります。ご家族は一緒に走行し、次の点を定期的に確認してください。地域の交通安全講習会や販売店の説明も活用します。

  • 発進・停止が安定しているか
  • 左右確認ができているか
  • 速度選択が適切か
  • 目的地まで安全な経路か
  • 操作に以前との変化がないか

安全運転についてよくある質問

Q. シニアカーは車道を走ってもいいですか?

A. 道路交通法上の基準を満たすシニアカー(電動車いす)の利用者は歩行者として扱われます。歩道がある道路では歩道を通行し、歩道がない道路では原則として道路の右側端を通行してください。

Q. シニアカーに運転免許は必要ですか?

A. 道路交通法上の基準を満たすシニアカーは歩行者として扱われるため、運転免許は必要ありません。ただし、安全な場所で操作を練習し、使用する車種の取扱説明書を確認してください。

Q. 雨の日に乗っても大丈夫ですか?

A. 対応できる雨の程度や注意事項は車種によって異なります。強い雨や風、視界不良、冠水時は利用を控え、取扱説明書とメーカーの注意事項を優先してください。

Q. 踏切を渡ってもいいですか?

A. 踏切は車輪が溝にはまるなどの危険があるため、できるだけ避ける経路を選びます。やむを得ない場合は取扱説明書の注意事項を確認し、不安があれば一人で渡らないでください。

Q. 坂道はどのくらいまで登れますか?

A. 登坂能力は車種、積載量、路面状態などで異なります。角度を一律に判断せず、使用する車種の取扱説明書に記載された条件を守り、急坂や斜面を横切る走行は避けてください。

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